仕事について

それぞれの環境ビジネスの醍醐味とは

技術スタッフは、廃棄物処理プラントの稼働状況を見守るのが主な役割です。既存設備の改善や、新設備の導入にも関わり、環境テクノロジーの最前線で活躍します。

職務概要

廃棄物中間処理施設や最終処分場の稼働状況を把握し、常に最適な処理・処分ができるように維持・管理を行います。また、作業者の安全や、地域社会のクリーンな環境を守ることも重要な業務です。

先輩社員の声

先進のバイオガス発電施設を化学の視点で適切管理。


技術スタッフ T.Yさん
環境ソリューション事業部
2015年入社(工学部応用化学科卒)
取得資格/二級ボイラー技士、廃棄物処理施設技術管理者


有機性廃棄物のリサイクル化を支える


環境ソリューション事業部は、オオブユニティの廃棄物処理工場(※2)の管理、及び、産業廃棄物関連の業務を行っており、私は横根工場のバイオガス発電プラントの稼働監視や運営マネジメントを担当しています。バイオガス発電とは、生ゴミや廃棄食品、有機泥状物などを微生物で発酵分解し、発生したメタンガスを燃料にして電気をつくるリサイクル施設です。微生物は文字通り“生き物”ですから、人間が偏食を続けると体調を崩してしまうように、微生物も無計画にゴミを与えていると、活動が鈍ったり死滅する可能性もゼロではありません。そのため、常に健康状態を監視しながら、ゴミの種類や量を調整していきます。また、測定データをとりまとめ、申請書類や報告書を作成するのも重要な仕事のひとつです。

※2/東浦廃棄物処理工場、豊橋廃棄物処理工場、リサイクルプラント横根工場



学生時代の共同研究が入社のきっかけ


私はもともと環境に興味があり、大学の企業と共同研究を行う授業のとき、私が選んだ会社がオオブユニティでした。約2カ月間、週1回のペースで東浦工場の実験室に通い、汚泥の処理方法について研究しました。その時に協力してくださったのが今の上司で、人間性に惹かれたことと、バイオマス発電計画など業界をリードする取り組みに関心を抱いたことが入社の動機です。その時に一緒に研究していたゼミの友人も入社しています。共同研究ではとても親切に対応していただいたのですが、入社後に改めて感じたのは、私たち学生に対しての気遣いではなく、オオブユニティの社員はもともと面倒見の良い人ばかりということ。上司は今も質問に対して丁寧に答えてくださり、資格を取るときも親身になってサポートしていただきました。



小中学生の環境教育も担当


入社後、食品ロスの多さにはとても驚きました。また、ゴミを分別しないと処理現場の手間や危険性が増すことなど、廃棄物処理に関する現状や様々な問題を肌で感じました。それと同時に、環境問題はゴミを出す自分たちの少しの努力で、すぐに解決できることが多いことも知りました。横根工場は小中学校の環境教育の場としても利用いただいており、私が案内役を任されています。美しい環境を守り続けるため、未来を担う子どもたちの理解と積極的な行動を促す貴重な機会である為、分かりやすく解説できるよう実験や資料に工夫を凝らしています。これからも、新しい技術で直面する環境問題の解決に努めるとともに、私たち社員一人ひとりの熱意と努力で、地域社会の人々の環境意識を高めていきたいと思います。



先輩・上司からヒトコト


横根工場ができた当初は、生ごみを主原料としたバイオガス発電施設は全国的に見ても片手ぐらいしかない珍しい存在でした。現在、他の廃棄物処理会社も積極的に乗り出していますが、その背景には廃棄する側の環境意識の高まりがあります。焼却や埋め立てより、リサイクルする方がコストがかかります。しかし、それでもリサイクルのニーズが増え、当社への相談件数も年々増加しています。当社は時代の一歩先を行く新技術の導入に積極的で、2022年には大規模な廃棄物焼却発電施設の完成を予定しています。先取の精神と先進の技術で環境を守る当社は、技術者にとってやりがいのある会社だと思います。